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2016.01.15
日本いちバカな男の飼育日記 ⑥
また男が一つ歳をとった。
この男、正月生まれでやけに目出たい。
すっかり、爺さんになった男は旨そうに苺をしゃぶりながら
日向ぼっこをしている。
男の日向ぼっこは豪快だ。
両足をこれでもかっと伸ばし
座布団を枕にし
腹を日光に当て
鼾をかいている口を両手で押さえ
白目をむいて寝る。
飼育者が最初に見た時は仰天した。
男の身体に何が起こっているのか理解できず
パニくった。
ただ、日向ぼっこに酔いしれているだけなのだ。
歳を食うたびに男の生活は乱れる。
飯を食いながらの糞尿。
ヒステリックに競馬新聞を掻き毟る。
今年も何をしでかすのか…。あぁ。
11年付きあっても、この男の気持ちは未だに計り知れない。