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2015.08.28
「グローバル・スタンダード?」
日本国内の印刷物においては「縦書き」が主流です。
新聞も「縦書き」が多いのですが、世界では「横書き」がほとんどです。
日本と同じ〈漢字〉を使用する中国でも、かなり以前から印刷物は「横書き」にほぼ統一されています。
「縦書き」の新聞は日本以外ではほとんどありません。
(台湾やモンゴルでは縦書きの新聞もあるらしいです。ただしモンゴルの縦書きは左から右に読みます)
国内の全国紙では、産経新聞の「SANKEI EXPRESS」、朝日新聞の「GLOBE」など、
タブロイドサイズで横書き(と写真を大きく使ったデザイン的な紙面)の新聞も発行されていますが、
やはり国内では縦書きで大判サイズの新聞が根強く支持されているようです。
しかし、最近になるほど記事内に外国語が入る事も増え、URLやメールアドレスの表記など、
横書きレイアウトの方が内容に適しているケースも多々あります。
そして、若い人ほど端末画面で横書きの文字を読むことに慣れてきていますので、
将来的に「横書き」がスタンダードになる可能性はあります。
日本語の文字は横書きにしかできないアルファベットと違い、縦書きにも横書きにもできます。
「新聞とはこういうものだ」という常識に囚われず、様々なレイアウトを考えることが出来ます。
発想できる幅が広い、というのは日本語組版の利点だと思います。